これ以上ない
究極の干し芋
生産者さんに会いに茨城に行きました。
待ち合わせは夜明け前の午前6時。
彼は寒い冬、毎夜2時から5時間、釜に薪をくべて芋を蒸しています。
「釜じゃないと、おいしい干し芋つくれないから」
すんごい執念に気圧されます。
しばらくして蒸したての芋を食べさせてもらいました。
スイートポテトみたい、なんて安っぽい食レポでは表現できないぐらいおいしかったです。
今まで食べた、どんな芋のなかでダントツに美味いっ!
蒸し上がった芋の皮を丁寧に剥いて、天日で干します。
それも一ヶ月もかけて...。
「ボイラーで蒸したり、乾燥機を使ったら簡単に作れるけど、それとは別物だよ」と比べることさえしません。
浜からの海風と、陽射しを燦々と浴びて、じっくり時間をかけて干し芋となった子たち。
持った瞬間、ずっしり、しっとりしている質感。
噛んだ瞬間、じわっと、もっちりしている食感。
味わうほどに染み入る、深い甘み。
言葉を失います...。
自分たちの畑で丁寧に育てた原料80キロの芋。
秋に収穫して、
糖度を高めるための保存をして、
寒くなってから加工に入ります。
手間ひまかけて、できあがると16キロになってしまいます。
大変な苦労をねぎらうと、
「おいしい干し芋を食べてほしいから、別に苦労じゃないよ」って。
くぅ〜カッコよすぎる!
この、本当においしい干し芋、多くの人に食べてほしい!
〈心震わせた芋が商品になるまで①〉